地図でセンサーデータを分析する「MANALYZE」
MANALYZEの機能・特長
MANALYZEは地図を用いたインターフェイスによる可視化機能に加え、よく使うデータをExcel形式で出力することも可能です。新しく得た気づきから、詳細を把握することで、一連の分析を行います。今回ご紹介したケースは路線バス事業でご利用いただくケースですが、今後は物流事業向けなどのバリエーションや、AIを用いたシミュレーション機能などを展開していきます。
機能① 地図インターフェイスによる可視化
Google Mapを用いたインターフェイス上に可視化対象となるオブジェクトをマッピングします。路線バス事業でご利用いただくケースでは、停留所と系統を表示しています。
機能② サマリーレポート出力(Excel)
センサーデータを集計したものをExcel形式で出力します。
これまで、路線バス事業において、日々の利用者数を把握することは非常に困難なものとされてきました。特にICカードの利用が進んでいない地域では、現金や従来からの紙の定期券の利用が主流であるため、実際にどの系統、どの停留所で利用者が多いのか(少ないのか)をデー
タとして取得することができません。そのため、市民が本当に必要とする路線やダイヤを提供するためには、実地調査やアンケートなどの数少ない情報に頼らざるを得ませんでした。例えば、「電車からの乗り換えに間に合うよう、停留時間を長くしてほしい」というアンケートの声に応えて停留時間の長いダイヤに変更したところ、多くの利用客から「そんなに待っていたら遅刻してしまう」という反対の声があがりました。このように一部の利用者の意見やアンケートなどの少ないデータを元にした分析には限界があり、誤った判断を導いてしまう危険性を孕んでいます。